【結果】JWP4・14後楽園 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】JWP4・14後楽園

『JWP-MANIAX 2013』
◆4月14日(日)東京・後楽園ホール(12:00)
観衆847人


▼20分1本勝負
 ラビット美兎&○つくし(9分45秒/でんでんむし)川佐ナナ&●ライディーン鋼


 体格差のある相手に対しラビットとつくしはフットスタンプを同時に放つなどコンビネーションで上回る。つくしが回転エビ固めからブリッジで押さえ込む『でんでんむし』で鋼からフォールを奪った。


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▼JWP認定ジュニア&POP選手権・30分1本勝負
 勝愛実(7分58秒/ダイビング・エルボードロップ→体固め)世羅りさ
 ※第23代JWP認定ジュニア&第13代POP王者が初防衛に成功。


 王者・勝は日向あずみから譲り受けた紫のコスチューム、さらには日向の得意技だったロメロ・スペシャル(吊り天井)を初公開。世羅のフィニッシュホールドであるエアーズロックをクリアすると、リバース・スプラッシュの連発からダイビングエルボーで快勝し、初防衛を果たした。


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★勝のコメント


 「前回、負けてしまって(3・29アイスリボン蕨)、そのときはタッグということもあったんですけど、悔しくて初防衛戦の相手に世羅を選んだんですけど…やっぱりすごく勢いもあったし、1つ1つの重みだったりとかがすごく感じられるような試合で。初防衛戦の相手が世羅で良かったかなって思ってます」
 ━━日向のコスチュームについて。
 「初防衛戦のときに着ようと決めていたことだったので。日向さんのコスチュームを着て初防衛することができました」
 ━━ロメロ・スペシャルは日向から教わった?
 「はい、そうです」
 ━━今後について。
 「まだ次の防衛戦とか全然考えてないんですけど、自分のベルト興味がある選手は名乗り上げてきてほしいなと思ってます。自分は迎え入れる体勢はいつでもあるので。油断はせずに毎日危機感を持って、ベルトと共に成長していきたいと思います」


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▼阿部幸江デビュー17周年記念試合・20分1本勝負
 コマンドボリショイ&○Leon&Ray withザ・グレート・カブキ(10分55秒/キャプチュード・バスター→片エビ固め)阿部幸江&●KAZUKI&藪下めぐみ withアントニオ小猪木


 WANTED!?側にはアントニオ小猪木、ボリショイ組にはザ・グレート・カブキがセコンドに付く。試合に介入しまくる小猪木をボリショイがアッパーカットで撃退すると、阿部のミサイルキックの誤爆を受けたKAZUKIを、Leonがキャプチュードバスターで仕留め勝利を飾った。


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▼20分1本勝負
 ○ニッキー・ストーム&さくらえみ(分秒/アークティック・サイクロン・ネックブリーカー→片エビ固め)●中森華子&モーリー


 EVE王者ニッキー・ストームが初来日。動きに精彩を欠きつつも肩に担いだモーリーを前方に叩きつけて動きを止めると、横回転しながら叩きつける変形のネックブリーカードロップで中森に勝利した。


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▼JWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ王座選手権・30分1本勝負
 ○春山香代子&倉垣翼(14分32秒/ダイビング・ギロチンドロップ→片エビ固め)●DASH・チサコ&仙台幸子
 ※第41代JWP認定タッグ&第14代デイリースポーツ認定女子タッグ王者組が初防衛に成功。


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 タッグリーグ戦に優勝して挑戦権を獲得した十文字姉妹を春倉が迎え撃つ形でのタイトルマッチ。コンビワークで引けを取らなかった十文字姉妹だが、春倉はメタルウイングとキーンハンマーを同時に放つと、最後は春山がダイビングギロチンで試合を決めた。マイクを持った春山は「後輩でも同世代でも先輩でも、このタッグのベルトを春倉が持ってる限り、チャンスをつかんでいろんな人に挑戦してきてほしいです」と訴えた。


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▼JWP認定無差別級選手権・時間無制限1本勝負
 中島安里紗(20分31秒/だるま式ジャーマン・スープレックス・ホールド)堀田祐美子
 ※第21代王者が2度目の防衛に成功。
 ※場外カウントなし、レフェリーが特に危険とみなさない限り反則裁定なし、決着はリング内でのフォール、ギブアップ、TKOのみの完全決着ルール。


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 ハードコアルールで行なわれるJWPでは異色のタイトルマッチ。堀田には青野が加勢し、激しい凶器攻撃や場外戦で両者とも大流血に見舞われる。しかし中森とモーリーが中島に加勢すると、最後はだるま式ジャーマンで中島が堀田を下しV2を達成した。


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 マイクを持った堀田は勝利した中島を称え、「認めたくないけど、認めるしかないだろ」と完敗を認める。返す刀でリングサイドにいるJWPの若手選手に「オマエら、もっとガンガンこなくちゃいけないんじゃないのかよ!? 私はいつでもオマエらとやってやるぞ。そこがJWPの足りないところなんだよ」と言い放つ。さらに中島に対し4・29ディアナ川崎大会について「最強の助っ人、待ってるぞ! オマエのピュアハートは何でもありのピュアハートだろ?」と改めて暴走軍へと勧誘した。


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 ベルトと認定証を受け取った中島がマイク。「堀田にようやく勝つことができました! すげームカつくけど…やっぱ堀田はムカつくけど、私にとっては生みの親も育ての親もどっちも大事な親なんで。これからも私は私のピュアハートを貫き通します! みんなから見たら今日はピュアハートじゃないかもしれない。でも私にとって今日の闘いは、闘争本能にきっちり従って闘った、最高のピュアハートを示せたと思ってます! これからもこのピュアハートを貫き通します。これからもよろしくお願いします!」


★中島のコメント


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 「ようやく堀田超え…ホントにようやく。もう4年越し? 5年越しぐらいに勝つことができて、やっとこれから前に進めるなという感じですね」
 ━━荒れた試合となったが。
 「そうですね。そのおかげできっちり堀田祐美子から3カウント取ることができたんで。きっとこれが通常ルールだったら堀田の反則負け…気持ち悪い勝ち方で終わったと思うんですけど、このルールにしたおかげできっちり超えることができたんで。いい判断だったなと思います」
 ━━ピュアハートについて。
 「本当に今回自分の中のピュアハート…本物のピュアハートというのに、悔しいけど気づけたかなという気はしてます。最高のピュアハートを示したと、私は思ってます」
 ━━グラウンドの攻防も多かったが。
 「もともと技術を持ったベテランの先輩なので。でも私も普段から練習してるし、絶対負けたくなくて。悔しい思いをしたんで、もっともっとそれをバネにして上に行きたいと思ってます。関節(技)、蹴り…何でもありの堀田祐美子。それでも私は勝てたんで。だったらもっと上に行かないといけないなって思いますね」
 ━━堀田から「認める」という発言もあったが。
 「悔しいけど認められてやるよって感じですね。堀田祐美子が私の親であることは今日の試合を見てもらえれば誰の目にも明らかだと思うし。でも私はそこにJWPっていう、育ての親のいいところをきっちり吸収してここまでやってきてるんで。どっちも私にとっては大切な親で、ないがしろにはできないものだと思ってます」
 ━━中森とモーリーの加勢を受けたが。
 「ぜんぜん知らないですけど、2人に聞いてみたらいいんじゃないですか?(苦笑)助けられたっていうのが正直なところだし、悔しいけど今後にも2人が行動を起こしたっていうことがすごく大きなことだと思います。今まで行動を起こさなかった2人が…さくらえみがいなくなり米山香織がいなくなり、静かになってた2人が動き出したというのは。私も気になるし、おもしろいんじゃないかなと思います」
 ━━今後について。
 「ホントにこれからだと思います…って毎回言ってるんですけど。板橋3連戦とかありますし、ただやってもゴールデンウイークでお客さんも集まりにくいと思うので、そこで目を引くようなことをやりたいなと。それがタイトルマッチかもしれないし、もっとほかのおもしろいことかもしれないし。やりたい人はもちろんいっぱいいて、Jの選手からも全部勝たないといけないっていうのを1年の目標として言ってて。このペースでいくと間に合わないので。ポンポンとやっていかないとというのもありますし、同世代と言ったら…私的には申し訳ない気持ちになってしまうんですけど松本浩代。その世代とやっていきたいというのがありますね」


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